第37回日本脳腫瘍病理学会

ご挨拶

第37回日本脳腫瘍病理学会

会長 廣瀬 雄一

藤田医科大学医学部脳神経外科主任教授

第37回日本脳腫瘍病理学会会長 廣瀬 雄一

 この度、第37回日本脳腫瘍病理学会を2019年5月31日(金)、6月1日(土)の2日間、愛知県産業労働センター[ウインクあいち]において開催させて頂く運びとなりました。これもひとえに学会員の皆様方のお力添えの賜と心より厚く御礼申し上げます。

 日本脳腫瘍病理学会は、1984年に発足した脳腫瘍病理研究会を基にし、その後、1997年から現在の学会となり発展してまいりました。本会は、脳腫瘍の治療と研究に携わっている脳神経外科医、病理医が中心となり、脳腫瘍の形態学的研究・組織化学的研究・分子遺伝学的研究、ならびに画像を用いた脳機能解析などにより、脳腫瘍の正確な診断法と治療法を確立することを目的としています。

 第37回学会においては、「脳腫瘍の微小環境を考える」をメインテーマとし、最近の分子生物学的な研究を中心として議論を進めるとともに、微細形態の観察に基づく病態解明についての教育的講演などにより、参加者の知識、診療技術の向上を図ることを企画しております。海外からはMolecular neuropathologistのDr. Kenneth Aldape (NIH/NCI)、Molecular neuro-oncologist のDr. Joseph Costello (UCSF Brain Tumor Research Center)をお招きし、最先端の研究内容や動向をお示し頂きつつ、活発なご討議を期待しております。また、例年多数のご参加がある教育セミナーに関しても、より良い運営を目指し、皆様にご満足頂けますよう鋭意準備を進めて参ります。

 芒種の季節に、ものづくりの愛知から多くの芽が育まれる事を切に願いつつ、皆様のご参会を心よりお待ち申し上げます。